2023年度エプソン会社見学会を開催
8月24日(木)および25日(金)に、奨学生13名(25期生・26期生・5期生)が参加し、セイコーエプソン株式会社の会社見学会を行いました。厳しい残暑の中、日本各地から現奨学生が長野県のセイコーエプソンに集合し、相互交流を深めました。
見学会の目的は当財団の設立母体企業であるセイコーエプソンの「歴史と現在、価値観を知る」です。
8月24日(木)は本社にて「創業記念館」を見学し、小さな腕時計製造から始まり、プリンター事業他へと発展したセイコーエプソンの事業の歴史の説明を受けました。
また、ほとんど水を使うことなく古紙から新たな紙を作り出す乾式オフィス製紙機「PaparLab」が実際に稼働する様子を見ながら、エプソンのアップサイクル技術、循環型経済への貢献についても理解を深めました。
午後は、国内最大規模の事業所である広丘事業所を訪問し、巨大なデジタル捺染印刷機、自在なラベルやパッケージ印刷が可能なデジタルラベル印刷機、テキスタイル・ファブリック向け大判昇華転写プリンターなど、商業・産業用の大判プリンターを見学し、あらゆるものに印刷を可能にしたエプソンの技術力を目の当たりにしました。プリンターは紙に印刷をする機械、という固定観念を持っていたという参加者は驚きを隠せないようでした。
また、会社の価値の源泉である“省・小・精”の高度な技術を通じて、「カーボンマイナス」「地下資源消費ゼロ」を目指し環境保全に積極的に取り組む会社の姿勢も学びました。
本見学会は、奨学生にとって、独創の技術と価値により「人と地球を豊かに彩り」たいというエプソンの理念と、持続可能な社会を創るための取り組みを理解する貴重な時間となりました。
8月25日(金)は、晴天の中、遊覧船に乗船し湖面を渡るさわやかな風を感じながら諏訪湖周辺の雄大な景色を堪能しました。その後、下諏訪町の「すわのね」ミュージアムでオルゴールの組み立てを体験し、自分で選んだ曲をセットした世界にひとつのオリジナル・オルゴールを作成しました。旅の良い想い出の品になったことと思います。
「諏訪大社上社本宮」では、樹々の香りに包まれながら境内をゆっくり見学し、巨大な御柱を見上げながら御柱祭や諏訪大社の縁起を地元ガイドの方に解説していただき、諏訪地域の長い歴史と文化に思いをはせました。
一日目の夜は全員で諏訪湖花火見物も楽しみ、全行程を通じて、奨学生同士の交流も深めることができた充実した2日間となりました。



